知砂に言われたあの日以来、私は本当に意識をしてしまっているようだ。


校内ではタロくんがいないかキョロキョロ探すくせにすれ違ったらまともに顔がみれない。
けど、すれちがった後に後ろを振り返ってみてしまう。
その時に目があったら本当に今まで私についていた心臓なのかと疑うくらいドキッとして、全身が心臓みたいになって、もう会話も何も聞こえない。



やばい私、完全なる馬鹿だ。


「好きなんでしょ?」
やっぱりね、っという顔で知砂がこっちをみてくる。


「.....」

何も言えない。好きなんて、口に出したら恥ずかしくて絶対言えない!!!


「そよ、好きなら本当やばいよ!明後日で終業式!始業式からもう一週間しかないよ!!」



正確に日数を言われると、焦る気持ちは増す。