「だって、絡むってどうやってさ!」
「LINE聞いちゃえばいいじゃん。」
「だっ、え?!?いきなり?話した事ないのに?!無理だよ!!」
さらっと言う知砂に焦る私。
中2で1人と付き合って以来、私は誰とも付き合っていない、つまり、恋愛面は中学生どまりなのだった。
「何が無理なの?そんな事言ってるからそよはお子様なんだよ!
チャンスを逃してタイミングが合わなかったら全部終わりなんだからね!」
同い年なのに恋愛経験が豊富な知砂が言う言葉は説得力があり、言い返す言葉がみつからない。
「うぇっ...ぁ....っ
ってか、好きじゃないのに連絡先聞くなんて変だし!!!
やめた!この話やめた!!」
私は知砂から逃げるように走って教室に戻った。
