天国からの愛してる[短編]

その時、ふっと1筋の光が…君が左手につけた俺の指輪に当たる。




その光は…俺の、左手から出ていた。




「……ねぇ?君はまだ死ぬなよ?俺はそんなのは望んでないからさ?俺はキミの笑った顔をが大好きだ。今も、ずっと。これからも。一生。君が死んでからも…さ。だからさ、今は一生懸命生きて、俺に笑った顔を見せてくれよ…?天国からずっと君を見守るから…ずっと君に愛してるって伝えるから……愛してる」




この言葉だけ、君に伝わったのかもしれない。




君は俺を見て……泣きながら笑っていた。




俺の大好きな笑顔で。



そうだ。



その顔だよ。



俺も笑いながらこくんとうなずく。







「私も…!ずっと大好き!愛してるから!!だから…一生懸命に生きるね?」




もう一度俺はこくんとうなずいて…君を力いっぱい抱きしめた。








…あぁ。




ずっと、こうしたかった。



君の温もりが俺に伝わる。



そして…そのまま…君に、キスをした。



俺が唇を離すと同時に…俺の体が消えていく。



「もう、行っちゃうの…・?」




…そうみたいだね?





なら、俺は最後にこの言葉を君に伝えようか?






「愛してるよ」





ほら。





ちゃんと届いた。




もう、これで満足だ。




君の笑った顔が見えたからさ?





一所懸命に生きて。















それじゃあ。





____また逢う日まで