「キミの願いって、もしかして……

お父さんが帰ってきますように、とか、そういうの?」

「うん! あのね、わたしホントはチョコレートのケーキが好きなの。

でもパパはいちごのが好きだから、いちごのにしたの。」

「そう。よかったね。一緒に食べれるね。」

「うん!」

そのとき、ピンポーンとインターホンの音がした。