「考えてみたんだけどさ……」

和が言った。

「クリスマスケーキに赤い色が欲しければ、

べつにりんごだっていいじゃん。

ねぇおじいちゃん。

なんでクリスマスケーキの定番はいちごなの?」

「実はそれをきくためにはるばる来たんだ。

どうせじーちゃんが関係してんだろ?

教えてくれよ。」

優樹も、好奇心いっぱいの目でサンタを見つめる。

「うむ、それはじゃな。」