「おつかれさま。」

山田さん(と書いてサンタさん)がねぎらった。

「ちょうどお茶が入ったところじゃよ。

皆もどうぞ。」

「いただきま~す」

冷えた身体に暖かい紅茶は有り難かった。

りんごの香りがする。

だが、手を付けない人物がひとりいた。

「ん?和?」

「どうした? 

アップルテーは嫌いかね?」

心配そうに言うサンタさん。

「何度も言うけど、

テーじゃなくてティーだよ。

じーちゃん」

優樹が訂正する。