トナカイ×トナカイ~いちごのケーキ~

「それでは。」

「しゅぱーつ」

和が手綱をにぎり、

中井は後部座席で優樹にがっちり捕まれていた。

「うわああんっ! おろしてっ!」

シャンシャンシャン……

「だれかーっ! とめてくれぇぇぇ(泣)」

中井の絶叫は、

夜の街、遠い星空に吸いこまれていった。