冷たい雪に甘いキスを…


「あった。」

まーくんは湿布を手に、あたしの前にひざまずく。

「ちょっと動くなよ。」


あたしの右手をとり、優しく湿布を貼った。

あたしが痛がらないように、そっとしてくれている。それがわかるからこそ、辛い。


好きでもないのに、優しくしないで…。