冷たい雪に甘いキスを…


確かに俺は何も言わなかった。実際あの時は、華を自分から遠ざけようと必死だったし…。


でも今は違う。それは、違うと華が教えてくれたんだ。

「俺だって好きなんだよ!」

山口が怒鳴った。

「…分かってるよ、そんなことは。」


俺はなるべく平常心を保った。