冷たい雪に甘いキスを…

「…邪魔すんなよ。」

俺は黙って山口を見る。

その目は、真剣で、でも奥では何か怒りを持っているようにも見えた。


「お前、前田のことなんとも思ってないんだろ。俺の邪魔するな。」

山口が華と俺を離そうとしたから、俺は華を自分の背中に押しやった。

「まーく…」