「俺、前田が好きだよ。」 途端真っ赤になる華。 華をそんなにする山口も嫌だけど、華も…そんな顔、そいつの前でするなよな…。 「あたしは…その…」 そして、華は思ったとおりもじもじしてなんて言えばいいのか迷ってるみたいだし。 「早く、言っちゃいなって!」 クラスのやつが声をかける。勝手なこと言うなよ…。 俺は静かに二人の方に近づく。 気づいたクラスメイトは、コソコソも俺を見て話し始めた。