冷たい雪に甘いキスを…


その時、後ろから足音がして、俺は慌てて振り返った。


「…なんだ、お前か。」

華かと思った、なんて言えるはずもなく、俺はまたため息をついた。


後ろにいたのは友達だった。


「なんだよ、前田じゃなくて悪かったな。」

えっ!