-6年後…

「雅樹、ちょっときて!」

「なに、おばさん。」


俺がおはさんと二人暮らしを始めて6年の月日がたった。

俺は六年生になって、もうすぐ卒業を迎える。

「これ、取って。」
棚の上のものを指さしている。

俺の背丈はとっくにおばさんを越えて、見上げていた顔も自分のしたにくるようになった。