冷たい雪に甘いキスを…


ふと我に返り、自分たちがバス停にいることを思い出す。

俺は、隣で俺に真剣に話しかける華に鋭い言葉をかけた。

「お前に、そんなこと関係ないだろ。」


明らかに傷ついた顔をする華。

それでも俺は、さめた気持ちのまま続けた。

「誰にもわかんねぇよ、俺のことなんて。そんな風に人のこと詮索すんな。」