「……美織さん、来てくれるかな?」
僕は憩いの広場の大きな木の下で、美織先輩が来るのを待っていた。
「あ、イルミネーションが……。」
大学が期間限定でやっているクリスマスイルミネーション。
今日は陽が落ちるのが早いからか、それともクリスマスだからか、
もうイルミネーションが点き始めた。
「……ますますロマンチックなクリスマスになりそう。」
……これで美織さんが来なかったら、虚しいなぁ。
「……綺麗。」
そんな僕の不安を払拭してくれる、大好きな声が次の瞬間に聞こえた。
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