forever love

「ねぇ、お兄ちゃん!」

「んっ?」

「今日は、ずっと傍にいて。」

憂菜が俺の肩に寄っ掛かりながら、耳を澄まさないと聞こえないくらいの声で言った。


俺にとっては、最低なババァでしかないけど。

憂菜にとっては、最高なママなんだもんな。

学校も行く気しねぇってか…。

「親父は?」

「パパは、ママんとこ居る。」

んっ?

「憂菜、病院行かねぇの?」

「いいの…。」

憂菜が抱きついてきた。



憂菜…。
何で、あんな大事な事隠してたんだ?

俺って、そんなに頼りねぇお兄ちゃんかな…?

憂菜……。


「甘えただな。」

俺は、フフッと笑いながら抱き締めた。

「甘えたぢゃないもん!」

プイッと拗ねながら憂菜が、俺の頭をポカポカと叩く。

「分かった!分かった!痛いからやめろって!」

「ふ〜んだ!」

「ったく、世話のやける妹だな!」

「うるさい!」

「拗ねるなぁ〜。パフェ買ってやるから!」

宥めるように憂菜の頭を撫でる。

「えっ?マヂ?やったぁ!」

機嫌直りやがった。
単純だなぁ。


「んぢゃ、行くか?」

「うん!」



憂菜……。

ごめんな…。