forever love

「うまかったぁ。」

お腹をポンポン叩きながら、凌が言った。

「そうすかぁ〜。」

もう、9時かぁ。
風呂入るかなぁ。

「俺、風呂入るわ!」
「憂!お風呂入るね!」

……!
ハモった。

「あ、憂先入っていいよ。」

「いや、朱音先に入れよ!」

「憂ん家だし、憂が先に入ってよ!」

「俺ん家とか関係ねぇから」

「憂が先!」

「朱音が先!」

「夫婦喧嘩ですかぁ?あぁ〜暑い暑い。」

「「はぁ?」」

朱音と言い合ってると、凌が煙草を吸いながら言った。

「てか、一緒に入れば?」

……
何、言ってんだよ。
こいつはぁ。
意識しちゃうだろが!

朱音と目が合う。

「一緒に入る?」

「んっ!!?」

「ま、嘘だけどぉ♪先に入るねぇ♪♪」

ニカッと笑うと、朱音はお風呂場に入っていった。


うあぁ。
耐えられない。

「憂チン♪」

ニヤニヤしながら凌が言った。

「何だよ!」

かったるそうに煙草に火をつけながら俺は言った。

「朱音さぁ〜。再来月、福岡に行くんだってさぁ〜。」

寂しそうに言う、凌。

「福岡?!」


福岡って。
めっちゃ遠いぢゃん!
何でだ?