しばらくすると、凌が家に入ってきた。

「よっ!」

「おぅ!マヂで、来たんだ」

冗談かと思ってたし。

「当たり前じゃん!」

よく、雨の中運転出来るよな。

俺は、無理だ。

何で、こんなに雨が嫌いなのか・・・・・。
ただ、体が受け付けねぇと言うか・・・。

俺の、変な感受性?みたいな。って、俺の感受性なんて、どうでもいいし。


「てか、何しに来たんだょ」

「いや、ちょっと会いたくなって・・・」

明らかにからかいながら、凌がくっついてきた。

「はぁ?意味わかんねぇ!キモィし!」

俺は、拒否りながらも笑っていた。

「相変わらず、憂チンはひでぇな。」

憂チン。
俺のニックネーム。
と言うか、こいつが勝手に呼んでるだけだけど。
俺の本名は、憂斗。
ちなみに、24。
結構大人だったりする。

「酷くねぇ〜し。ただ、俺はゲイじゃないだけぇ。」

そう言うと、俺は冷蔵庫から2本の水を取りだし、凌に1本投げた。

「俺だって、ゲイじゃねぇからぁ〜」

水を受けとると、笑いながら凌が言った。


凌とは、いつもくだらねぇ事で盛り上がれる。
最高のダチ。

10年以上の仲だ。