「うあ!ヤベェ。俺、今日バイトだった…。憂チン!帰るわ!」

突然、凌が時計を見ながら言った。

「おう。気をつけて帰れよ!」

「また、来るわ!朱音!何かあったら、メールしろよ。憂チン何するか分かんないから!」

怪しい笑みを浮かべながら、帰る準備をする凌。

「はっ!」

「凌うけるー。」

意識するような事言うなって。まったく凌はぁ。

「ぢゃあなぁ〜!」

「またな!」

はぁ……。

逃げたい。

「おい!」

おい?

「聞いてる?」

何だよ。
こいつ。さっきと態度違過ぎ。

「何だよ?」

「眠いんだけど、何処に寝たらいい?」

何かムカつくなぁ。

「俺のベッドで、寝ていいから!俺、リビングで寝るし!」

一緒の部屋で寝たくねぇ。

「マヂ?ありがと↑↑んぢゃ、おやすみ〜」

「お、おやすみ。」

男っ気強い奴だなぁ。
何か、俺嫌いなタイプ。


今日から、同棲。
何か、めっちゃ不安。


手ぇ出しませんように…。