何もないまま。
1ヶ月も経った。

「うあぁ゙〜頭いてぇ。」


俺は、これでもか!ってくらい飲んでいた。

やけ酒ではない。
ただ、友達に誘われて。
ついつい飲みすぎてしまった。

タラタラと歩道を歩く。

「あぁ〜だりぃ。」

すると、前から女の人が走ってくる。

「んああっ?」

「助けてぇ〜!!!」

「は?」

「待て!ゴラッ!」

女の人の後ろには、金髪で明らか悪そうな男が追いかけてくる。

「何だよ!つか、あいつ誰?」

「あたしの、彼氏。浮気バレて。マヂ、どうしよ。」

「はぁ?知るかよ。初対面なのに。俺、帰るわ!」

俺の後ろに隠れる、女をよけ、俺は逆方向に歩き出した。

「えぇ?!ちょ、待ってよ!マヂ、助けて。」

「浮気した君が悪い!」

振り向きそれだけ言うと、俺は家に向かった。

まったく、変なのに捕まっちゃったし…。



家に着き、鍵を開けようとすると、既に鍵が開いていた。

「んっ?」

凌かな?

「ただいま…」

家に入ると凌以外に,人が居るみたいだった。

「凌〜?」

「おう!憂チン!いきなりだけどさ、ちょっと頼みがあんだよ!」

「…頼み?」

また、嫌な予感。