「お兄ちゃん、頭悪すぎぃ〜。」

「はぁ?!普通だし!逆に、こんなの分かる奴なんて居ねぇから!」

「普通に、分かるんですけどぉ〜。」

「うざっ!お前、妹のくせに〜。もう、勉強教えてやんねぇ。」

「バカなお兄ちゃんに、教えてもらう事何かありませ〜ん。」

「バカぢゃねぇ〜。」

「こんな簡単な問題も、分かんないくせに、バカぢゃないとかよく言えるね!」

「憂菜〜!!」

「まぁまぁ、2人とも落ち着けって!」

仲裁に入る凌にむかって、声を揃えて言う俺と憂菜。

「「凌君は関係ない!!」」
「「凌は関係ねぇ!!」」

再会したあの日から、俺と憂菜と凌はよく遊んだ。

俺と憂菜は、喧嘩ばっかりだけど……。

俺のたった1人の兄妹。

「憂チン〜?」

「んあっ?」

「今日、泊まるわ!」

「おう。」

「あたしも〜。」

凌の真似して、憂菜が言った。

「駄目だし!あいつ等心配すんだろ?俺とまた会えた事しんねぇだしさ。今度な!」

「えぇ〜。う〜ん、分かったぁ。」

大袈裟に落ち込む憂菜。


憂菜と再会してから、3ヶ月。俺の存在は、親にはわからねぇようにしてる。

何か、憂菜に会うなって言われるような気がしたんだ。