「まっ!ということで決めてくれ!」
「それと・・・これ。」
姉さんが灰色のノートを僕に渡す。
「何ですか?これ・・・。」
気味悪げに見つめる。
嫌な予感しかしない代物を受け取り・・・パラパラとめくる。
そこには衝撃的物を見た。
「・・・・・・書いてありませんね。」
「そう、その通り♪」
またもや、笑顔で言う姉。
この笑顔はきっと・・・心の中では『きちんと書きなさいよ!』とかなんとか思っているに違いありません。
僕が受け取ったノートは部活の日誌・・・でした。
そこに、何も書かれていないとなると・・・僕たちは何も活動していないと言うことが証明されます。
「ああ・・・でも、一日は書いてあったわよ?
ほら、この日・・・。」
姉さんが、書いてある日のページを見せてくれる。


