「何をしに来た・・・。」
いかにも殺気だって聞く弥生。
実の兄にそれは無いんじゃないんでしょうか?
そして僕も聞く。
「姉さん・・・ここに何か御用ですか?」
いつも以上に爽やかに笑う僕。
別に姉さんに何か恨みがあると言うわけではないですが・・・姉さんと絡むとろくなことがないと分かっているので近寄るなオーラ全開でいきます。
そもそも、どうしてこの二人がこんなところにいるのかと言うと・・・二人はこの学校の教師だからです。
姉さんは、保健担当。
弥生のお兄さんは体育担当。
二人とも仲良くそろって教師になり同じ学校で働いているという・・・。
腐れ縁なのか思いが通じ合っているのか分からないんですが・・・。
しかも、この部活の顧問の先生でもあったりします。
「いや、な・・・お前らもうすぐ卒業だけど・・・卒業前にこの部活の名前決めとけよ?」
皐先生の言葉に僕は固まった・・・。


