「なんでそこで女なんだよ!
もっと他にあるだろ?」
いや、無い。
男の名前を言うとか・・・ありえない。
光輝や優斗の名前を言うのも長い年月をかけてやっと呼べるようになったのに・・・。
「相変わらず・・・いい趣味をしていますね。
部長。もしかしてそのまま誰かと同棲したいとか考えてるとか・・・ないですよね?」
・・・・・・考えていました。
すみません。
それを将来の野望にもしようとしました。
・・・やっぱり優斗は面倒な分類の男だ。
「ねえ、部長・・・。
もしかして・・・私の他にも好きな女の子がいるの?」
雫が涙を含ませた目で見てくる。
い、いや!
違うんだ!
雫!ただ・・・ちょっと迷っただけで・・・。
今まで可愛いと思った女の子は山ほどいて・・・あいうえお順で言うならば・・・。
哀歌、愛理、葵・・・。
と次から次へと女の子の名前が出てくる・・・。
そして私はしばらく考えるはめになる。
そんな風に考えている私を無視してゲームは着々と進められていく。


