「さて、次は私だな。」
そう言ってルーレットを回す。
出た目は・・・。
「これは・・・6ですね。」
「じゃあ、6マス進めて・・・。
えっと、ミッションは・・・・・・その場にいる皆に自分の好きな人を言う・・・か。」
そのことを聞いた光輝は生き返ったかのように起き上がりワクワクとしながら私が好きな人の名前を言うのを待っている。
幻覚で耳や尻尾が見えてくる。
・・・お前は犬か!
とツッコミたくもなるが・・・これは、困ったな。
「ねえ、部長の好きな人って誰?」
雫が頬を少し赤くして聞いてくる。
『・・・・・・それは、雫だ~!』と叫びたいが・・・この場合はなんて答えたら言いか・・・。
「困った・・・。」
「もしかして、今までに誰も部長は好きになったことがないんですか?」
優斗が哀れむような目を私に向けてくる。
・・・・・・そして、他の二人も向けてくる。
私は動物園のパンダか・・・!
そのくらいに私を見てくる。
なので、私は正直に話すことにした。


