「・・・・・・貴方が好きだからです。」




レイン様の目を見て言うとレイン様は驚いた顔をした。


すると、どこからかヒュ~という口笛が聞こえた。




「いやぁ~、まさか・・・こんな場面に出会えるだなんて僕はついてるなぁ♪」





後ろから声が聞こえて振り返ると知らない男の人が立っていた。




「君、誰・・・?」




いかにも不機嫌丸出しといった様子でレイン様が対応する。




「うーん、普通は聞いたほうが答えるはずなんだけど・・・ま、気分がいいから答えてあげるよ。僕は偉大なる魔法使いのエリク・エースだよ☆」




パチンッとウウィンクをしながら言う、目の前の男の人に私は母から言われていた言葉を思い出した。




「18年、私を呪った魔法使い・・・・・・エリク・エース。
貴方がですか・・・?」




生まれたときに呪いをかけられてそれから会っていない魔法使い。


その魔法使いが目の前にいる。