「俺の腕の中でソフィアがぐったりしているのを見た時・・・自分がやったんだって理解した。
ソフィアと一緒にいたら、いつかソフィアを壊してしまうかもしれないって思ったら、怖くなった・・・。」




そう言うレイン様に私は悲しくなった。


怖くなんてならなくていいです・・・。



私は、大丈夫です。


そんなことより、私は貴方と距離をとられる方がずっと辛いです。



涙が自然と出てきて頬を濡らす。




「どうして、泣くの・・・?」




首を傾げるレイン様に私は余計に涙が止まらなくなる。




「だって・・・レイン様が気にしていることは私にとっては小さなものです。
私は、それよりもレイン様に避けられる方がよっぽど辛いです。」




私がそう言うとレイン様は目を大きく見開いた。




「どうしてそんな風に思うの・・・?」




首を傾げるレイン様に私は意を決して言う。