「は、初めまして!柴崎柚亜と言います。
よろしくお願いします。」




ニコニコと笑って私を見ている東野さんに私は懐かしい気持ちになった。


蓮から聞いていた63歳とは思えない若い外見に私はビックリした。



それでもお婆ちゃんみたいな温かさがある・・・。


その温かさが懐かしくて嬉しかった。




「奥様の前のご自宅での荷物が届いたので勝手ながら片付けさせていただきました。」

「す、すみません。何から何まで・・・。」

「いえ、これが仕事ですからいいんですよ。」

「美紀さん、ご飯出来てる?」

「はい、出来ていますよ。
お風呂も沸いていますので入ってください。」

「ありがとう。なら、今日は帰っていいよ。
早く休んでね。」




蓮の言葉に東野さんはでは、失礼しますと言って家を出て行った。


東野さんが用意してくれたご飯はどれも栄養が考えられているメニューだった。




「柚亜、美味しい?」

「はい、美味しいです!」




ニコッと笑って私はおかずを食べる。