でも、体の関係はしているから柚亜としてはどうなんだろう?


少しでも、好きでいてくれるならキスしてほしいよ・・・。



そう思いながらしばらく柚亜の反応を見ていると、急に体をグイッと引き寄せられた。




「こ、これが限界です・・・///」




頬に当たる柔らかい感触と柚亜の言葉。


柚亜がしてくれたのは期待していた唇のキスでは無くて頬へのキスだった。




「可愛いキスだね。」

「う、五月蝿いです///」




真っ赤な顔をして俺を睨むように見る柚亜を愛おしいと思いながら抱きしめた。




「ありがとう。それでも、嬉しいよ。」




初めての柚亜からのキス。


お子様のようなキスだけど、俺はそれだけでも満たされた気持ちになった。




「でも、本当のキスはこうするんだよ。」




俺は柚亜がしたような軽いキスじゃなくて本当の大人のキスをして柚亜を酔わせた。


時折、漏れる柚亜の吐息が可愛くて必死の様子が直ぐに分かった。




「もっ、むりぃ・・・///」




涙目で訴えてくる柚亜の言葉を聞いて唇を離すと銀色の糸が繋がっていて艶かしかった。


上気した頬と甘い唇。


それだけで、俺にとっては最大の媚薬だよ・・・。


そう思いながら俺は最後に軽い音を立ててキスをした。