蓮Side


柚亜がいきなり、今日は帰りが遅くなるとメールをしてきて何かあったのかと心配した。


一緒に住むようになってから少し経つけど、柚亜はあまり夜に外出しない人だったから不安が増してくる。



その様子を見ていた篠田がそんなに気になるなら帰りに迎えに行けばいいでしょうと言ってきたから柚亜にメールすると、近くの居酒屋さんにいますと返事が返ってきた。


その返事を見て柚亜を迎えに行くと、ベロンベロンに酔っ払った柚亜の親友で同僚の鮎沢さんが机に伏せていた。



えっと・・・何があったの?


見ただけでは判断が出来なくて俺は側にいた柚亜の顔を見ると柚亜は苦笑していた。




「わざわざ、迎えに来てもらってすみません。」

「いや、いいんだけど・・・鮎沢さんはどうしたの?」
「えっと、その・・・・・・。」




言いにくいことなのか俺の顔をチラッと見たり俺の後ろに控えていた篠田の顔を見たりしていた。


すると、目が覚めたのか鮎沢さんが起き上がる。




「あ、沙希。大丈夫?」





柚亜の言葉に鮎沢さんは頷く。


というか、鮎沢さんの顔を見る限りきっと相当な量のお酒を飲んだんだろう。



柚亜も鮎沢さん程では無いけど顔が赤い。




「ほら、沙希・・・帰ろう?」

「嫌!今日は、吐くまで飲むから!!」

「はぁ、沙希ってば・・・・・・。」




柚亜の言葉も気にせずに鮎沢さんはお酒を煽るように飲んでいる。