「あたりまえじゃない!あなたは姫なのよ!!
そんな方に私達の意見がいえるわけが無いじゃない!!」

「言えばいいじゃないですか・・・。」

「は?」

「そもそも、私はこの勝手に決められた婚約に少なからず不満もありましたから・・・あなた方が言いに来てくださればやめられたかもしれません。」




少しだけ笑って言う


たぶん彼女たちは思っているでしょうね・・・。

こんな姫、他にいないって・・・。



でも、それが私ですから・・・。




「なら、今言ったからやめてちょうだい!」

「そうですね、少なからずその話はもう上がっているようですし・・・。」

「だったら・・・!」

「ですが私は今、個人的に国とかは関係なくあの方をもっと知りたいんです!
だから、簡単には承諾できません!」




そう言い残して私はその場を立ち去った。


そして立ち去った私の後ろ姿を彼女たちは腰を抜かして何も言えずに見ていた。