そんな国の姫がこの私、特にパッとしない姫。


そんな私のお世話をしてくれるのがさっき淡々と告げたカイル。



カイルは見た目からすれば眼鏡をかけているから知的に見える。


でも、本当はいろんな意味で残念な人です。

そんな事を思いながらカイルの顔を見ていたら・・・。




「なんですか?姫様・・・。そんなに私の顔が見たいんですか?
それなら遠慮なさらずどうぞ。」




そう言って一気に私との距離をつめてくる。


こんなように一見紳士に見えるけど女性を見たらたまらず迫ってくる残念な人でもありました。




「いえ、そんなことより・・・。」

「そんなこととは失礼ですね。
姫様、私の愛情が足りないですか?」




そんなくだらないことを再び言う。


カイルとは私が小さい頃からの付き合いで唯一私が何気なくしゃべれる相手。


でも、彼は昔からこんな感じで小さい私に同様のように迫ってきた。


そして大きくなった今でも迫ってきている。