「い、痛いです!グレイ様!!」
「痛いだろうな・・・。
レイはまるで女のように腕が細いから俺が本気を出せばこの腕なんて簡単に折れてしまうだろうな。」
「分かっているなら離してください!」
グレイ様の顔を見て訴える。
でも、グレイ様は冷血な顔をして私を見てくる。
「駄目だ。そうしたら・・・お前は逃げる。」
「逃げません!・・・だから離してください!」
「いや・・・逃げる。」
苦しそうに私に言う。
こんなグレイ様をはじめて見た。
この方は無愛想だけど本当は心の優しい方のはずなのに・・・・・・。
今のこの方は怖い。
恐怖が出てくる。
やっぱりこの方は怖い方なのでしょうか・・・。
でも、それよりも・・・。


