彼が主で私が執事!?





「なんで・・・俺がにんじんを嫌いなことを知っている・・・。」

「えっと・・・それは・・・。」




まさかグレイ様にストーカーもどきをしていたなんて言えませんし・・・。


どうしましょう・・・。


困ってしまって目を泳がせてしまう。



でも、グレイ様はそれを許してくれなくて私をカイルみたいに追い詰めていく。


あの・・・男性の方は皆こうして女性を追い詰めていくんでしょうか?


そんなくだらないことを思っていたとき・・・。




「最近・・・俺のことをいろいろと聞きまわっているみたいだな・・・。」




そんな厳しい声が飛んできた。


バレていた!



私はますます何も言えなくなって身が小さくなってしまう・・・。


そんな私を更に追い詰めるように壁を背にしている私の手を押さえ込むような形でつかんでくる。


つかんだ力は強くてぎりぎりとする。



このときに初めて分かった。


男性の方は女性より断然力が強いんだと・・・。