「誰も報われない。救われない話。だけど、きっと天使の愛は悪魔にとっては掛け替えのない宝だわ。」
エリノアは微笑む。
「それに。」
何処か遠い目で本の淵をなぞる。
「……私と、同じ。」
「それは」
「そうか。」
エリーザがどういう意味なのかを問う前にハルデンは言った。
「胸糞悪い経験だったのだな。」
「いいえ。」
エリノアは微笑む。
「これは、悪魔を愛してしまった罰ですから。」
そう言うことで諦めているように見えた。
「くだらぬ。」
イザヴェルがはっきりと言う。
「自分で選択して殺したことを罰などと形容するな。それは、結果だ。」
「そうね。」
エリノアは微笑んだ。
「それでも、そう言わなければ納得できない。」
「……」
その言葉にディーラは目を伏せた。
「なくしたの?……いたい、いたい?」
メリーゼは首を傾げる。
エリノアは微笑む。
「それに。」
何処か遠い目で本の淵をなぞる。
「……私と、同じ。」
「それは」
「そうか。」
エリーザがどういう意味なのかを問う前にハルデンは言った。
「胸糞悪い経験だったのだな。」
「いいえ。」
エリノアは微笑む。
「これは、悪魔を愛してしまった罰ですから。」
そう言うことで諦めているように見えた。
「くだらぬ。」
イザヴェルがはっきりと言う。
「自分で選択して殺したことを罰などと形容するな。それは、結果だ。」
「そうね。」
エリノアは微笑んだ。
「それでも、そう言わなければ納得できない。」
「……」
その言葉にディーラは目を伏せた。
「なくしたの?……いたい、いたい?」
メリーゼは首を傾げる。


