「じゃあ、結婚しようか」

また彼のことを考えてぼーっとしてしまっていた。


それにしても、このおっさん客、私のこと”お嬢ちゃん”なんて……。


やっぱりどこでも、誰にでも子ども扱いされてしまう。


こんなんじゃ私、一生誰ともつきあえないよ。


重い気持ちで私は商品をレジ袋に入れた――。