「じゃあ、結婚しようか」

「産休に入って、あいつの副担任の俺が来年、クラスを受け持つことになったんだよ。だからそのことで色々相談したりしてたんだ」


「そうなの……」


私はまた、涙が溢れてきた。


歓びの涙だった。


涙が、陽平さんのハンカチに……陽平さんの中に、吸い込まれていく。