「じゃあ、結婚しようか」

そうして、陽平さんは私の隣に座った。


いつもの冷凍えだまめは、その横に置き、鞄からビールを取り出してぷしゅっと開けた。


それを私に差し出す。


いらない、と私は首を横に振ると、彼はそれをぐびっとひと口飲んだ。


「……何で泣いてるの?」