「じゃあ、結婚しようか」

鉄棒と滑り台とブランコしかない小さな公園。


夜の公園には誰もいなかった。


「座って」


促されるまま、私は木製のベンチに座った。


そして陽平さんはハンカチを私にそっと渡してくれた。