「じゃあ、結婚しようか」

そしてまた陽平さんは口をつぐんだ。


また、しばしの沈黙が訪れる。


私たちの間を、小波の音が流れる。


遠くの方で、ウミネコが鳴いている。


「さて、と。帰ろうか」