手持ちぶさたになった私は、テーブルに置きっぱなしだった紅茶を一口啜る。


テレビゲーム中ずっとほったらかしだった紅茶は、すっかり冷たくなっていた。


「マズ……武戻って来たら、新しいのいれに行こう」


こんなんだったら、さっさと飲んじゃえば良かったな……


冷めた紅茶が入ったティーカップをテーブルに戻し、お次は本棚の雑誌を開いた。


紙面には、カワイイクリスマスコーデを着こなしたモデルさん達がいっぱい。


「ウフフ…♪今思い出してもカワイかったなぁ♪」


笑顔のモデルさん達を見ていたら、自然と口元が弛んでいた。