心の天秤

なんで、こんなに恋に苦労しなくちゃ、ならないのかな 〜 … 。




「……なっ、…もな、……ももな!」
必死に香英乃に呼ばれ我に帰った。
「な、なになになに!?」
「呼んでも全然気付かないし、次移動教室だったからさ(笑)」

そうゆうことか 。

「ごめんごめんっ。今行くから先行ってていいよ、香英乃」

そう言うと香英乃は先に行き、私はみんなより遅れて教室をでた。
2階には、3年生も移動教室で廊下を歩いていた。

(これ避けて通らないと みんなに追いつかないじゃんか …)

「あの、すみません…っ」
意を決して、私の前にいた3年生に話さけた。人見知りな私にしたらすごく頑張ってる…方。


「ああ? 2年か ?」

私の学校は上履きの線の色で学年を判断することが多く、すぐにわかってくれた。

「あの、ここ通してほし…」

「ちっさ。」

はあい?今この3年私に向かって小さいって言ったの?初対面でいきなり。

「ああ、ここ通してほしいのな!(笑)。全然いいぜっ、行け行けっ」

「ありがとうございます…」
私は一応、道を開けてくれたのでお礼は言ったものの、感謝はしてない。

そしたら、また
「小さいのは、ちゃんと食べて寝ろよ!」

笑顔でそんな事言う3年生。



これが、私と先輩の出会いだったんだ…