『私が一番欲しいもの……それはきっと一生手に入らない』



キレイにのびた栗色の長い髪に見つめられれば吸い込まれてしまいそうな大きな深い灰色の目。
リューディアス王国のリオナの美しさは近くの国々でも評判になっていた。



そしてその噂とともに各国の王子との結婚の話もあがっていた。




当の本人はというと親の前でもおとなしいお姫さまを演じており、本当は今の生活に嫌気がさしていた。