せっかく私がこれ以上傷つかないようにと配慮してくれた祐輔くんの想いを無駄にしちゃったね…。ごめんね…。 雪降るクリスマスに見たその光景は、拓海の腕に堂々と腕を絡ませる女の姿だった。 「…ッ…」 覚悟していたとはいえ、やはり現実を突きつけられると痛みが伴った。 「だから、やめとけって言ったのに」 「祐輔くん」 その優しい声色に涙腺がゆるんだ。 私を後ろから抱きしめた祐輔くんが、涙があふれる瞳を大きな手で覆った。