大きめのマフラーに少し顔を埋めて俯いていた私は、その心配そうな声に顔を上げた。 声色から伝わるように眉間に少しシワが寄った状態で、私の顔色を窺うように小さな笑みを浮かべていた。 「…祐輔くん?」 「莉果ちゃん…」 私の両肩に手を置いた祐輔くんの腕に力がこもる。 「どうし…」 「俺、莉果ちゃんのことが…」 「ちょっと待って、拓海」 「遅せぇ」