私の歩幅に合わせてゆっくりと歩いてくれる祐輔くんに、こういうとき拓海とは違うなと痛感する。 拓海はいつも私のことなど気にも留めず、後ろを振り返ることもなく自分のペースで歩く。 なので、拓海を見失わないようついて行くのに必死だった。 「…莉果ちゃん?」 「えっ…」 「…大丈夫?」 心配そうな表情の祐輔くんが私の顔を覗き込んでいた。 「う、うん…」 えへへと、曖昧な笑顔を振りまいて返事をする。