「うぅ・・・寒・・・」


私が今日の夜のことを瑠奈に話すと、私も行くと言い出した。



ダメだよと何度も言ったが、結局来てしまった。



でも、瑠奈は私が守るの!



命に代えても、学校が楽しくなるようにしたい・・・。



「結衣・・・。大丈夫?」




「うん、怖くないよ」



「怖い話とか苦手なのに?」




「大丈夫だよ、もう・・・。」




「そっか」



瑠奈の優しい表情が強く頭に残る。



これが最後の夜になる覚悟を・・・!



「行くよ」


「うん!」




行くのは3階の6年2組、私たちのクラスだ。



「お姉ちゃん・・・人来ちゃうよ・・・」



だれかの話し声。



あの姉妹だろうか。




ドアを開けていくしかない。