にっこり、ぽっくり、にっこりさん

学校での怖い話。

怖い話



「真希！無理だよぉぉぉ・・・。」


「だめ」


「結衣、怖い話無理？？」


「うん・・・」


私、結衣。小学６年生の一般的な女子。


親友の真希と瑠奈といつも一緒。だけど、その３人の中でも私だけが怖い話が嫌いで、何とも言えない。


そんな今、流行りかけている怖い話。


「にっこりさん」。

そして、「ぽっくりさん」。


にっこりさん、ぽっくりさんは姉妹の幽霊。


そこまでは聞いたことがある。


だけど詳しい内容は知らないのです。


「いくよ？？」


「うぅぅぅぅ・・・・・うん・・・・・・・」




「約１０年前の東京都K市のとある小学校で起きた事件。姉妹が学校教師によって殺害された。その姉妹は、仲が良くていつも一緒だったとか。」


「う・・・ん」


「うん」


私は聞きたくないという本心を抑えて聞く。


この時点で怖い・・・！



「その教師は、万引きを何度か起こしていた。なので、いつ何を起こすかはわからなかったのだ。動機は、生きていたから。その場にいて、生きていたから。と言っていたらしい。この動機を聞いて、その教師に精神的病がある事が発覚。逮捕はされたが死刑まではいかずにすんだ」


「うん・・・」


ここまで聞くと不思議な話だ。


精神的病かぁ・・・。私は静かに聞く。