「時間、大丈夫?」


時計を気にしている、ハナちゃんに聞く。


「大丈夫」

「ハナちゃんがお店の日。カナちゃんはどうしてるの?」


少し立ち入ったことだったかもしれない。


「カナは、託児所に預けてる。寂しい思いさせてるけど、暮らしていくにはね」


きっとハナちゃんも一緒に居てあげたいんだろう。


暮らしていくためには、お金が必要。


母親だって、昼の仕事じゃあたしのことを養えなくて夜の世界に戻るくらいだから。


「カナちゃんのこと、あたしが面倒見ようか?」

「え?」

「って言っても、あたしがお店あるから今日だけだけど」


誰かと深く関わらないって言って置きながら、自分から関わりを持とうとしていた。