次の日、珍しくアラームなんか掛けて起きた。


いつもは目が覚めるまで寝ている。


だけど今日は、ハナちゃんとの約束がある。


身支度を整え、あたしにしては珍しく昼間に家を出た。


太陽の熱がジリジリ降り注いでくる。


やっぱり、この時期は嫌いだと思った。


近くのショッピングモールに着くと、ハナちゃんはもう着ていた。


「ごめん、待たせちゃった?」

「ううん。子供のこと保育園に預けて、そのまま来たから早く着いちゃっただけ」

「子供、何歳?」

「今年で、3歳なの」


嬉しそうに言う、ハナちゃんは母親の顔をしていた。


あたしより、2つも年下なのにしっかりしているように見えた。